ブリデコ vol.9 夜の部「宝石姫」レポート

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子供の頃に遊んでいたお人形は、今どうしていますか?
どこかに大事にしまわれているでしょうか? それとも、もうどこにあるのかも分からなくなっているでしょうか?

今回の物語は、そんな「遊ばれなくなった人形」にまつわるお話。

9月21日(月)に、「」こと Brilliant Star☆デコレーションズ vol.9が開催され、私は取材者として参加してきました。初の昼夜二回公演で、夜の部では「宝石姫 Jewerly Princess」というアンティークドールのお話がテーマです。

一体どんなショーだったのか、この記事ではレポートしていきましょう。(昼の部のレポはこちら

ブリデコとは?

「Brilliant Star☆デコレーションズ」通称「ブリデコ」は、BABI&Kaieの二人組が主演・主催する、ゴシック&ロリィタの総合的なファッションイベント。ファッションショーと音楽ライブやナレーション、演劇、ダンスなどが、ひとつながりの「物語」として構成されているのが大きな特徴です。(ブリデコ公式サイトはこちら

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開演前

夜の部は、ショー開始の1時間前からホール開場となり、座席につくことができます(全席指定です)。
開演を待つ間、スクリーンにはアーティスト写真やショータイトルが表示されています。

時間が来ました。スクリーン・舞台が暗転し、いよいよ開演です!

Opening: 宝石姫・マトリョーシカ・くるみ割り人形

鐘の音が鳴り響き、どこからか少女の声が聞こえてきます。

舞台上には、目の見えないお人形さん。彼女が今回の物語の主人公「宝石姫」のようです。

きれいなお人形は、しかし今となっては、ボロボロになって屋根裏に捨て置かれてしまっています。
宝石の瞳も失い、目が見えなくなってしまっています。

持ち主が成長して、人形遊びをやめてしまったのですね。

宝石姫の隣では、一緒に屋根裏に仕舞われてしまった「マトリョーシカ」と」くるみ割り人形の兵隊」が踊ります。

 

宝石姫の叫びが響きます。

神様 どこにいますか
お願い もう一度誰かに愛されたい 愛されたいの

スクリーンにタイトルが映し出されます。 

Live: Call & Response

音楽が切り替わり、木漏れ日のような照明の中、ショーの主演であるBKの二人が登場しました。

 

朗々と歌い上げます。

コール&レスポンスの形で客席も一緒に。ここで一気に盛り上がります。

MC: 人形の夢の世界

歌に続いて物語の時間。人形の物語が紡がれます。

さて諸君
今宵諸君が招かれたのは 人形の夢の世界だ

宝石姫のストーリーや人形文化そのものにまつわる話が語られます。

また今回は、モデルやダンサー、そして客席の我々もすべて「人形」であるという扱いで進んでいくようです。

物語を終えながら、コレクションへと導かれます。

それでは
エレガントでありながら風格のある
アンティークドールのような装いをお見せしよう…

Collection:

Juliette et Justine(ジュリエット・エ・ジュスティーヌ)はクラシカルやエレガントをコンセプトとするブランド。上品な大人の女性らしさが特徴です。(リンク:Jueliette et Justine

MC: ファッションと人形のかかわり

引き続き人形の歴史の話です。

子供時代に好きだった人形を
今も大事に持っている人間はどれくらいいるだろう…?

人形とファッションの関係についてが語られます。

「着せ替え人形」というと、着せ替え遊びのお人形ですが、その期限はそれ以前に存在した「ファッションドール」というもののようです。

ドレスのサンプルを人形に着せてお客さんに見せ、流行を紹介したり、注文を取ったりしたのですね。

ファッションドールの話の流れから、次のコレクションに入っていきます。

最新のストリートカジュアルやトラディショナルな装いで
外を歩いてみたいと 人形たちも夢見ているかもしれないな…

Collection:

PUTUMAYO(プトマヨ)は、ロリータ&パンクテイストのアイテムを展開する原宿ファッション系ブランド。「可愛らしさの中にも毒がある」をコンセプトとしています。(リンク:PUTUMAYO

Collection: elements, H

elements,H(エレメンツ,アッシュ)はスパイシーでアバンギャルドなスタイルを提案するブランド。
グラフィックとフェティッシュなアイコンが特徴です。(リンク:elements,H

Live & Dance: 屋根裏部屋は素敵な場所

舞台は再び屋根裏部屋。宝石姫とマトリョーシカ、くるみ割り人形が話しています。

屋根裏部屋を出たがる宝石姫に対し、
マトリョーシカとくるみ割り人形は「屋根裏部屋は素敵な場所」「屋根裏部屋の方が幸せ」と言い聞かせます。

それでも外に出ようとする宝石姫と、それを止めるくるみ割り人形たち。

それでも 私は愛されたい!

宝石姫の叫びに、いつの間にか現れたBKの歌声が重なります。

ああ哀しき宝石姫 汚れても愛を希むか
ああ哀しき宝石姫 壊れても瞳欲しいか…

MC: 子供と人形

続いのMCは、子供と人形の話です。

小公女セーラやピノキオなどフィクションにおける人形と子供の関係や、現実世界で子供の頃に遊んだ人形が人間に与える影響について語れれます。

そして、楽しい人形の世界の話から、次のコレクションへとつながっていきます。

楽しさとワクワク感を集めた
> アンティークポップな人形の夢を
> これからご覧に入れよう…

Collection:

Dangerous nudeは「ニューアンティークポップ」をテーマにしたブランドです。カジュアルでも着られるコルセットや、ポップ&キュートなアイテムを展開しています。(リンク:Dangerous nude

MC: 少年人形

今度のMCは、ゲストモデルの小澤廉さん・小林涼さんが「新品の少年人形」として登場です。

「男の子の人形」にまつわる話が紹介されます。

少年向けのカッコイイ人形は、可動性を重視した物以外はあまり人気がなかったようです。
少女向けの少年人形として「恋人」や「お父さん」という役割の人形もあったのですが、そちらも歴史的にはあまり人気がなく、やはり人形は少女人形がメインだったとのこと。

昼の部と同様、子供のようにはしゃぐ廉さんに、大人の涼さんが優しく突っ込む、漫才のようなスタイルで進行していきます。

「私(という人形)を買ってくれる人はいますか?」という質問を客席に投げかけ、手を上げた人にお菓子を配る流れに。

手に持ったカボチャバケツからお菓子を出し、「ハッピーハロウィン!」と声をかけて配ります。

二人が下がると、3曲目のライブの時間です。

Live

音楽が激しいものに切り替わり、再びBKライブの時間です。
堕天使の姿でBKが登場しました。

和やかだった会場の雰囲気が一気にヒートアップします。
黄色い歓声が飛び、サイリウムが振られています。中には立ち上がっている人も。

2曲続けて歌われ、そのままMCを経て、いよいよ最後のコレクションです。

Collection:

Triplefortuneは、ブリデコ主催のKaieさんのブランド。
19世紀のヴィクトリア調の世界観を、ドレスやヘアアクセサリーで表現されています。(リンク:Triple
fortune

Curtain Call

トリプルのコレクションが終わると、王子姿のBKが登場。ショーのエンディングです。 

人形たちよ 再び集え

全出演者が再度登場し、カーテンコールです。

ゲストやダンサー、モデルたちが紹介され、拍手に包まれて閉幕です。

諸君 瞳をまっすぐ逸らさず生きるがいい
諸君の行く末に光あれ!

出演者

【主演】
BK – Brilliant Kingdom (BABI & Kaie)

【ゲスト】
小澤廉
小林涼
片山萌美

【モデル】
藤川茜
真由
りん
梨乃
佑美
恵美子
鈴乃
ぽち
石黒千尋
春野イヴ
錦戸彩花

【キッズモデル】
めぃめぃ
山下真莉香
富岡姫菜
豊田桃夢
鈴木まなは

【キッズダンサーズ】
HONAMI
MANA
MIA
RINO
YUAKA

【ダンサー】
melaru
MAO
jouer (MANA, RINO, YUAKA, HONAMI, MIA)

【アンサンブル】
由良瓏砂

【MC】
石井利奈
篠田有香

編集後記

二記事にわたってブリデコvol.9 のレポートをお送りしてまいりました。お楽しみいただけましたでしょうか。

参加された方がこれを読んで当日の記憶を思い出したり、また未経験の方が次こそ行きたいと思ったりしてくださっていればこの上なく嬉しいです。

次回の開催は2016年1月10日!テーマは「魔法王女と魔法使い」。すでにチケットも発売開始されています。またもや昼夜の二部公演のようです。コレは楽しみですね。

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