[KawaCuraスタッフ人物紹介]
ヤブノウサギ(略してノウサギ)
インタビューワー
Sedmikraskyの指のブローチが大のお気に入り!
Sedmikrasky moegi さん プロフィール
東京都生まれ、文化服装学院を卒業。アパレル企業勤務を経て2011年よりSedmikrasky(セドミックラスキー)を立ち上げる。好きな物は、チェコの映画、シュルレアリスムアート。
HP:http://sedmikrasky.biz/
WEBショップ: http://sedmikrasky.thebase.in/
Facebook: http://www.facebook.com/sedmikrasky1966/
シュールなフィギュアとの組み合わせが可愛さを生む
―― 今日は作品もお持ちくださりありがとうございました!この作品は先日shopCABARETさんで行われた、「Freak Show」イベントの作品ですね!
moegiさん「はい、Freak Showは、奇妙な作品が好きなブランドがコラボしたイベントだったんですが、そのイベント用に作った作品です♪」
―― この三つ編みのアクセサリー、私も買ったのですが、本物みたいでとってもカワイイです。
(Freak Showでお迎えした、ドレスとネックレスのセット♪ Sedmikraskyの三つ編みネックレスと、アイネリリさんの付け襟を組み合わせて)
「ありがとうございます。ウィッグを三つ編みにして型を取り、本物っぽく作りました。」
―― あ、三つ編みのブレスレットもあるんですね。
「そうなんです、幅が太いものと細いものと2パターンあります。ブレスとネックレスで、素材をレジン(樹脂)と真鍮で使い分けています。」
―― レジン軽いですね!
「そうなんです!重いとネックレスだと肩が凝ると思って(笑)。」
―― 間違いないです、これはありがたいです!
「軽くして良かったです♪」
―― こうやって並べていただくと、人体モチーフの作品が多いですね。
「はい、人体が好きなんです。ブランドを始めた頃から人体モチーフで作っていました。」
―― 初めに作った人体モチーフのアクセサリー、覚えてらっしゃいますか?
「えっと、確かこれだと思います。昔からこのモチーフで作品を作っています。」
―― 赤ちゃんですね!おぉ、何とも言えない表情。目を惹きますね。
「そうですね、インパクトがありますよね。表情が赤ちゃんっぽく無くて、ちょっと老けてますよね。」
―― ちょっと老けてる(笑)。
「はい(笑)。そこが好きで。アメリカの会社が作っているんですが、ネットサーフィンをしていて見つけました。これ、フィギュアなんですよ。」
―― へぇ、ネットサーフィンで発見されたんですね!1個ずつ売られているんですか?
「10個入りなんですが、私はマックスまで大人買いします。」
―― 大人買い(笑)。このフィギュアに装飾を付けて、組み合わせてネックレスにするんですか?
「そうです、お揃いになるように飾りを一つ一つ付けて、作品にしていきます。スタイリングしやすいアクセサリーのようで、雑誌にも載ったりしました。モデルさんも気に入って買ってくれたりしているようです。」
―― そうなんですか。この赤ちゃんシリーズの作品、カワイイです。
「このシリーズ人気があるんです。中国や台湾のお客さんにもすごく評判が良くて。中国で発売している『Little Thing』という雑誌があるんですが、そこの方が買ってくださったり。」
―― あ、Little Thing知ってます!カワイイですよね。作品は、フィギュアのような素材を使いながら作ることが多いんですか?
「それほど多くないんです。1から自分で作るのが好きで、ほとんど原型から自分で作っていきます。」
―― 原型からですか。
「はい、あまり原型から作る方は多くはないかもしれません。私の場合は、自分の手で生み出したいという感覚にこだわりが有って徐々にそうなってきました。」
―― 徐々に変わっていったんですね。
「始めた頃は出来る事も限られていたので、赤ちゃんのフィギュアのように素材を買って、組み合わせていくネックレスも作っていました。そこから出来る事も増えていき、粘土で原型を作っていく方法が、自分のスタイルに合っているので今はそうしています。」
―― 出来ることを増やしながら、自分のスタイルを見つけていくんですね。調べていきながら出来ることを増やすんでしょうか?
「調べることもありますが、やはり試行錯誤の連続でしょうか。トライアンドエラーで色んな方法を試していきました。」
―― それはなかなか大変な作業ですね。
「それだけ、自分で作りだしたいという想いが強いのかもしれません。」
「指」モチーフのアクセサリーが繋がりのキッカケに
―― Sedmikraskyの作品はインパクトがあるものが多いですね。私もこの指を愛用していますが、パッと見て惹かれました!
「ありがとうございます♪ネイルは色んな種類があるんですが、ピンクのネイルですね。」
―― はい、悩んでピンクのネイルにしました!実はこの指のアクセサリー、コミュニケーションツールになってくれたんです。
「そうなんですか??」
―― この前、デザインフェスタに行って、作家さん達のブースを取材していた時に、ゴシックとパンクな感じのお人形などを作っているブースがありました。とっても素敵だったので、『カワイイ作品を取材しています!』と言って、取材のお願いをしたんです。「カワイイ」っていうのを、自由で多様な表現という意味で使ったんですが、初めはそこまで説明せずに話しかけたんです。
「うんうん。」
―― そしたら、『うちの作品、カワイイですかね…?』と不安気に言われたんですね。そして、ふと、私の服に指のブローチが付いているのを見られた後に、『あ、大丈夫ですね。指、付けてますもんね。どうぞ撮影してください!』と言われました(笑)。
「そうですかー!」
―― はい!指のアクセを付けてることで、価値観が合うと思われたようです♪
「それはとっても良かったです。実は、作品をきっかけにコミュニケーションが生まれるようなツールになって欲しい、という想いも込めて作っているんです。」
―― そうだったんですね!『指付けてるの?』みたいな感じで会話が始まるという。
「『え!それ、おもしろいね。』みたいに会話や話のネタになると嬉しいなと思っています。」
―― なりました、なりました。うちの会社名が、「株式会社 Kawaii」というんですが、カワイイという言葉だけ聞くと、人によって色んな取り方があると思うんですが、この指を付けていることで、「あ、自由な感じなんだ」と思っていただけたと思います。
「指が表現してくれましたか(笑)。良かったです~!」
次回に続く・・・