2.時間をかけて意識的に作りあげてきた自己表現の舞台 / Sedmikrasky moegiさん

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過去の記事

1.不思議な「人体モチーフ」アクセサリーの魅力

「技術」の学び方、「感性」の磨き方

 

―― moegiさんが初めてモノ作りに興味を持たれたのはいつ頃からでしょうか?

 

「ファッションに興味を持ったのは高校生ぐらいの頃です。まず服が好きっていうところから始まったので、最初は服を作っていたんです。」

 

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―― 服作りですか。どんな洋服を?

 

「服はシンプル目な感じのものを作っていました。生地を買ってきて作っていたんです。専門的に学びたいと思い、文化服装学院に行こうと決めから色々と作るようになりました。」

 

―― そうなんですね!ファッションはいつから興味を持ち始めたんですか?

 

「母が衣装デザインをしていたので、その影響もあったんだと思います。あと、祖母も服が好きでした。もう、みんな服が好きでしたね(笑)。」

 

―― お祖母様もですか!どういった服を?

 

「祖母はイッセイミヤケのブランドが好きで。オシャレでしたね。母はカジュアルな感じで、好きなテイストは違っていましたけれど。」

 

―― 服が好きという所から、作りたい!と思われたきっかけってありますか?

 

「雑誌の影響だと思います。装苑を読んでいたんですが、そこに「パターン」や「作り方」が載っていたりするので、作ってみたいと思うきっかけになりました。」

 

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(制作の様子)

 

―― 装苑、私も良く読んでいます♪人に開かれているようなイメージの服も多く載っていますよね。完成品や工場製品、みたいな服ではなく、読み手や着る側のイメージを入れる余白があるような服がある、という感じがします。

 

「確かに、そうかもしれない!専門学校の時は定期購読していたので、授業なんかにも使っていましたね。コレクションの写真をトーン別に分けていったり、切り貼りしていました。それは印象に残っています。」

 

―― そうなんですね!専門学校は文化服装学院かと思いますが、そこでは何を学ばれたんですか?

 

「ファッションビジネス科で、作る側とバイヤー側の両方の勉強をしていました。」

 

―― 感性の世界を技術で実現していくとうのは、難しい事だと思うんですが、どういう学びがありましたか?

 

「そうですね。技術的なことはスカートからワンピース、ジャケットまで一通り作れるようになりました。それは学びとして大きかったと思います。あと、感性的な部分は独学なので教えてもらったというよりは、自分が好きな物から感化されて培ってきた部分が大きかったと思います。」

 

―― 例えば、絵を描いたりしながら感性を現実にしていくのでしょうか。

 

「それもあると思います、デザイン画なんかは沢山描きました。」

 

―― 何で描かれるんですか?

 

「水彩の絵の具やクレヨン、色鉛筆なども使います。テキスタイルな表現にするために、色んな道具を用います。」

 

―― 確かに、生地感は使う道具によって表現が変わりますよね。マジックではなかなか空気感が出せなかったり。

 

「そうですね。そうやって技術の基礎は学びながら、感性や応用は自分で磨いていったという感じです。」

 

ブランド立ち上げ期から続く貪欲さ

 

―― 文化服装学院の卒業後はどうされたんですか?

 

「アパレルの会社に就職しました。そこの服が好きだったので、販売員になりました。実は初めはあまり人に話しかけるのは得意ではなかったのですが、仕事をしてからは平気になってきました。」

 

―― 専門学校卒業と同時に色んな事を卒業されたんですね。

 

「そうですね(笑) 。大人になりました。」

 

■2人の手の部分だけ入るようにお願いします

 

―― 販売員の時はどんなことを学ばれたんですか?

 

「まずは接客の基礎から、ビジネスの何たるか、社会人の基礎といったところを一通り学んでいきました。」

 

―― ほぉぉ。社会人の基礎。大事ですね。ちなみに、いつからブランドを始められたんですか?

 

「転職したのがきっかけで、ブランドを始めたんです。ブランド活動と並行できるような会社を選びました。」

 

―― ブランドを立ち上げようと思ったきっかけはありますか?

 

 「まず、表現の一環として始めたんです。初めはビジネスにしようとは思ってなくて。自己表現として作り始めたら、徐々に取扱店舗さんが増えてきました。」

 

―― へぇ!最初はどこの店舗さんに出したんですか?

 

「Freak Showを行った、shop CABARETさんです。」

 

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(shopCABARETのお店。イメージは踊り子の楽屋)

 

―― ご自身で持ち込まれたんですか?

 

「持ち込みという感じでは無かったです。私が好きなブランドさんの作品が、shop CABARETさんで取り扱いがあったので遊びに行きました。お店の内装に一目ぼれして、『私、こういうもの作ってます』って店長さんに言ったんです。サイトを見て気に入っていただけたようで、その後お話をいただいて取扱いが始まりました。」

 

―― shop CABARETさん、独特の世界観で、とても素敵ですよね!お話を聞いていると、moegiさんは、好きな所には素直に進んでいらっしゃる感じがします。

 

「そうですね、好きな所には入っていっちゃいます。きっと、好きな事に貪欲なんですね。」

 

―― 少しお話が戻りますが、転職を機にブランドを立ち上げられたとのことでしたが、その時には既にモノ作りはされていたんですか?

 

「はい、販売はしてなかったんですが、自分で作っていました。これからはwebの知識も必要だと思ったので、基礎を学んで自分のブランドのwebサイトも作っていたので、shop CABARETさんにお話しした時もブランドのサイトがあったんです。」

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(現在のブランドロゴ。HPもロゴもmoegiさんご自身で作られた)

―― 自分がやりたい事や必要だと思ったことがどんどんと形になってきているんですね!

 

次回に続く・・・

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